カテゴリー「2008 F1 NEWCAR」の記事

2008年3月 4日 (火)

ウィリアムズFW30 2008仕様カラーリング発表!!

トヨタエンジンを搭載したウィリアムズの新車FW30の2008年仕様カラーリングが3日(月)にお披露目された。

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冬季テスト中、チームの30周年を記念して数種類のカラーリングを披露してきたウィリアムズだが、来週開幕を迎える新シーズンで使用するカラーリングがこの日、ついに公開されたのだ。

新車は旧型車FW29の競争力と信頼性の高さを引き継いだ上で、進歩的なエンジニアリング理念が反映されている。

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1月下旬に行われたウィリアムズの新車発表会で、テクニカルディレクターのサム・マイケルは次のようにコメントしていた。

「レギュレーションがこの4年間ほぼ固定されているという点もあり、われわれは2008年のマシンを開発する点において優れた基礎を築くことができた。また、パフォーマンスを熟考することで、さらなる品質向上が可能となっている」

「パフォーマンス向上だけでなく、われわれはマシンパッケージや重量配分にも焦点をあててきた。整然とした高品質なマシン作りを心がけたのだ。FW30はさまざまな細かい分野に至るまで見直しが図られ、パッケージ全体の改善にも力が注がれている。これこそが前進の象徴と言えるだろう」

プレシーズンテストではニコ・ロズベルグと中嶋一貴が見事なペースを発揮しており、今シーズンはウィリアムズ勢が表彰台に上るシーンも見られるのではないかと期待が高まる。

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チームが最後にレースを制したのは2004年最終戦ブラジルGP、ドライバーはファン-パブロ・モントーヤだった。コンストラクターズタイトルにいたっては、ジャック・ビルヌーブがFW19を駆って最初で最後のF1世界王者に輝いた1997年にまでさかのぼる。

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2008年2月 2日 (土)

レッドブル「RB4」発表!!その3(バルセロナテスト1日目)巨大な“背びれウイング”登場

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エレクトロニクスによるコントロール・システムが次々と制限される中、各チーム共エアロダイナミックスの開発に力を入れているが、バルセロナ合同テストでレッドブル・レーシングが『RB4』に斬新なエアロダイナミックスをトライして注目を集めた。

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これは、ドライバー後部のエンジンカバー中心部を、そのままの高さでリヤウィング部まで伸ばすという目新しいもの。

コーナリング時、これによりリヤウィングにより多くの空気を導くことでマシン後部の安定性を求めるのが目的とみられるが、これまで各チーム共にエンジンカバーをなるべく低く抑えてきたことを考えると驚きの解決法と言えそうだ。

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同チームにはかつて『空力の鬼才』と言われたエイドリアン・ニューイ氏がチーフ・テクノロジー・オフィサーとして就いている。

なお、この日このエンジンカバーをトライしたウェバーのタイムは、従来型のクルサードのものよりしかしながらわずかに遅れるものだった。

【 バルセロナテスト 1日目 】

Pos.ドライバーコンストラクターズ Tyres TimeLaps
1 L・ハミルトン マクラーレン・メルセデス  ブリヂストン  01:22.263  82
2 F・アロンソ ルノー  ブリヂストン  01:22.889  61
3 R・クビサ BMWザウバー  ブリヂストン  01:22.983    65
4 G・フィジケラ フォースインディア・フェラーリ  ブリヂストン  01:23.015  98
5 N・ハイドフェルド BMWザウバー  ブリヂストン  01:23.270  52
6 G・パフェット マクラーレン・メルセデス  ブリヂストン  01:23.349  45
7 N・ピケ・ジュニア ルノー  ブリヂストン  01:23.367  44
8 S・ヴェッテル トロロッソ・フェラーリ  ブリヂストン  01:23.387  89
9 N・ロズベルグ ウィリアムズ・トヨタ  ブリヂストン  01:23.453  12
10 D・クルサード レッドブル・ルノー  ブリヂストン  01:23.491  60
11 M・ウェーバー レッドブル・ルノー  ブリヂストン  01:23.547  52
12 S・ボーデ トロロッソ・フェラーリ  ブリヂストン  01:23.836  54
13 中嶋 一貴 ウィリアムズ・トヨタ  ブリヂストン  01:23.955  35
14 R・バリチェロ ホンダ  ブリヂストン  01:24.125  53
15 A・ブルツ ホンダ  ブリヂストン  01:26.975  26

なんかスゲェーのが出てきたナ!!が・・・・・・、意外と「カッコイイ」と個人的には思えてしまう!?

往年の「CART」インディカーのリヤカウルを彷彿させるし、はたまた、「バットマンカー?」のようでもある・・・・・・??

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しかし、ここまで巨大な「垂直尾翼」がホントに必要なのかネェ~?どうなんだろう?

「巨匠」の考えるコトだから、「ハッタリ」とは思えないが・・・・・。ジェフくんもいっしょに仕事しているコトだしネ。

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2008年2月 1日 (金)

ルノー「R28」ロールアウト!!その2&動画

31日(木)、パリ南西部のセーヌ川岸辺にあるブーローニュビヤンクールのルノー通信本部で、ルノーが新車R28とドライバーラインアップの公式お披露目会を開催した。

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発表会には報道陣やVIPゲストが500名招かれ、ルノー会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏やINGグループ代表取締役会長のミッシェル・ティルマン氏も出席する中、チームは新車のアグレッシブなデザインコンセプトと、連覇を達成した唯一の現役ドライバーであるフェルナンド・アロンソの復帰、そしてルーキードライバーのネルソン・ピケJr.の加入によって、2008年の上位チーム復活を目指すことができると述べている。

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ルノーF1チーム社長であるベルナール・レイ氏は、次のようにコメントした。

「トップ争いをするという、いつもの場所に戻ること。これが新車を投入するにあたって掲げたチームの目標だ」

「技術面では昨年遭遇した問題を克服するため、全員が懸命に働いた。ドライバーに関して言えば、フェルナンド・アロンソの復帰は重要な後押しとなっている。チーム内、そしてルノー内においても楽観的な雰囲気がある」

「F1というのは非伝統的な市場でブランド認知を築き上げるための強力なツールだ。西欧外でのルノーの販売は2007年、16.5%上昇した」

「チームを率いるという、われわれのステータスはルノーがパフォーマンス、信頼性、ハイテクを実現させるマシンを構築できるということを実演している。総合的な見解から、F1はルノーにとって重要かつ有益な投資と言えるのだ」


R28: 新ソリューションの混合および実績のある技術

ルノーの2008年シーズンに向けた希望は一新されたルノーR28に基づいている。

新車の初走行は1月21日(月)、バレンシアで実施された。標準ECU(SECU)や長寿命なギアボックスを含め、2008年テクニカルレギュレーションに関する多くの変更が施されたにもかかわらず、強力な信頼性を示した新車は、4日間のテスト期間中に1,500km以上を走破。有望なデビューとなった新車において、チームはセットアップ作業やパフォーマンス開発など励みとなる進歩を遂げている。

2007年開幕以来、全チームが使用しているブリヂストンタイヤから最適な性能を引き出すため、新車には旧型車からデザイン方針の変更が施された。新車は改訂された重量配分と空力コンセプトを適合したことを特徴とし、これによって“ゼロキール”方式のフロントサスペンションの導入が可能となっている。

SECUと新ギアボックスの導入により、マシンのメカニカルシステムのパッケージングが改良され、モノコックとボディワークには大幅な変更が施された。すべての新デザインと共に、チームは剛性、サーキットからサーキットに向けて最大のセットアップの調整機能を見いだすための重量軽減の改善を目指し、懸命に取り組んだ。



テクニカルディレクターを務めるボブ・ベルは、新車について旧型車ほど「進化的ではない」とし、こう続けている。

「2007年はわれわれの基準からして非常に乏しい1年だった。2008年に向けて、チーム内およびチーム外からの期待も高い。そして、競争力のあるマシンをドライバーに提供できるかどうかは、われわれ次第だ」

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「2007年の問題とマシンデザインに関して問題を提起したところ、新たな問題を発見した。チームは全分野において努力を重ね、とりわけ空力においては必死に取り組んだ。マシンのフロントエンドには真新しいフロントウイングとフロントサスペンションを投入している。リアエンドも大きく見直されたが、基礎をおざなりにはしていない」

「先週の初テストにおける新車は確実性を見いだし、われわれはパフォーマンス開発において励みになる進歩を遂げた。風洞で見られた進歩が妥当な状態で反映されるものと確信している」

新車にはエンジン開発凍結規定により、昨年と同型のRS28 V8エンジンが再投入された。エンジンの付属物については初戦までに開発を凍結しなければならず、その一方でチームにはSECUの要求に順応するという大きな課題が与えられている。

「SECUへの移行は莫大な作業量を要した」と語るのは、マネージングディレクター代理のロブ・ホワイトだ。

「ユニット自体が新シーズンに向けた最も明白な変化だが、多くの新しいソフトウエアの導入と、それに伴うプログラムがある。それらすべてに順応し、それらを最大に生かす方法を学ばなければならなかった」

「エンジン自体の開発はできないが、信頼性やマシンパフォーマンスを確保するための作業は多く残っている。V8エンジンに残されたのは複雑で洗練されたものだ。コンポーネントの供給や品質、マシンで使用するエンジンの変更法において、われわれは慎重を期することになる。トップに返り咲くと決意を新たに、その目標に向かって、この数カ月、チームは疲れも知らずに働いてきた」

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バック・トゥ・ザ・フューチャー(未来への帰還)

ルノーの2008年レースドライバーはフェルナンド・アロンソとルーキーのネルソン・ピケJr.のコンビ。

過去、ルノーと共に2度のワールドチャンピオンに輝いたアロンソは、ライバルであるマクラーレンで長い1年を過ごし、“ホーム”に戻ってきた。彼はすでにルノーでの生活に再び順応している。


今月、アロンソは2回にわたってチームと共にテストを実施し、旧型車であるR27を走らせたヘレステストではトップタイムをマークした。その後、バレンシアに移動したアロンソとチームは新車R28のコース上での開発に着手。

アロンソが勝利した19回のうち15勝はルノーと共に成し遂げたものであり、過去3シーズンの選手権をトップ3以内でフィニッシュし続けたドライバーは、彼1人である。

「チーム全体が絶対にトップに返り咲いてやるって決意を固めていて、一生懸命作業に取り組んでいることは僕のやる気を高めてくれる」と話すアロンソは、次のように続けている。

「僕は第一にレーサーであり、当然、勝ちたい。それを達成できるように全力を尽くすし、それが僕に期待されていることだって分かってもいる。僕が2007年の仕事を終えていないって言う人もいるけど、そうじゃない」

「いつもと同じようにシーズンに向けて準備を進めている。集中してね。初めて乗った新車の感触は良かったし、チームは信じられないくらい一生懸命働いている。自信につながるよ」

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アロンソのパートナーとしてF1デビューシーズンを迎えるピケJr.は、偉大なる名前を受け継ぐ新たなF1ドライバーだ。しかしながら、有名な名前を持っているものの、ピケJr.は自身の力で道を切り開き、昨年のテストドライバーとしての経験を生かしていきたいと決意を語っている。

2006年GP2シリーズを2位で終えたピケJr.は、イギリスF3選手権の最年少チャンピオンという記録を築いたドライバー。今年はF1という最高峰の舞台で、そのポテンシャルの発揮を目指すピケJr.は、こうコメントしている。

「僕にとって、メルボルンはまだまだ先の話。それまでにやらなきゃいけないことはたくさんあるし、僕は次のテストと、そこで取り組む開発プログラムに焦点をあてている」

「テストは僕のフィジカルトレーニングにもなる。実際にドライブすることが、一番の方法だからね。それから、初戦に向けて準備万端にするために、いろんな勉強を続けられる」

「今年の僕の目標はマシンのパフォーマンスを最大に引き出すことと、チームのために素晴らしい仕事をすることだ。学ぶことはたくさんあるし、F1への挑戦を甘く見てなんかいないよ」


テストおよび開発に取り組むレースドライバー陣を支えるのは、2007年GP2シリーズで2位に入り、サードドライバーとなったルーカス・ディ・グラッシと、2008年GP2シリーズにARTグランプリから参戦するテストドライバーのロマン・グロージャンだ。

23歳のブラジル人ドライバーであるディ・グラッシは、アロンソとピケJr.と並んでチームの開発を主に担当することになっており、グロージャンは1年の間に何度かテストに参加してF1マシンの感触を味わうことになっている。

スイス生まれのフランス人ドライバーで、21歳のグロージャンはGP2アジアシリーズですでに開幕を迎えており、開幕戦で2連勝を飾った。

あらゆるレベルにおいて強いチームへ

ルノーF1チームは2007年中のルノーSAからの技術投資と、2008年に向けて新たな商業パートナーを獲得したことによって、活力にあふれた状態で2008年シーズンに挑む。

エンストンのCFDセンターは現在、工事中であり、2008年後半まで続けられる。同施設はチーム、そして将来における効率的な市販車開発のための最先端の開発リソースを提供する。

折り紙付きの業績で安定した技術チームと連結したことで、新シーズンの見通しはポジティブと言えるだろう。

最後に、マネージングディレクターのフラビオ・ブリアトーレが、次のように締めくくった。

「われわれには自分たちの失意に打ち勝つだけの力がある。ルノーの投資によって、エンストンには新CFDセンターが建ち、われわれが前進するために必要とする安定性を確保することができる」

「新車はチームの方針に基づいた変化が施され、そのコンセプトによって、われわれはアグレッシブになれるだろう。チームを率いる上でフェルナンド(アロンソ)の能力が加わると、強力な組み合わせになる」

「2007年の選手権を3位で終えたダメマシンは、シーズン後半の開発に取り組んでいなかったことを覚えておいてもらいたい」

「2008年は優れたマシンに加えて、ワールドチャンピオンに輝いたドライバーがいる。状況は有望と言えるだろう」

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2007年のパフォーマンスに失望を隠しえないルノーは新車R28に関して、ブリヂストンタイヤの最大の性能を引き出すことを目的としたデザイン方針における変更を実施した。また、R27の欠点も見直された。

R27は2006年末まで使用していたミシュランタイヤの特性に合わせた後方重量配分と空力バランスを完全に調整するという方針が採られた旧型車の保守的な進化型と言えた。

2006年後半以降で実施されたテスト、および2007年初旬に行ったテストにおいて、主要な変更がワンメイクとなったブリヂストンタイヤを最大に生かすことを要求することが分かったが、これについては風洞とコース、それぞれにおけるパフォーマンスに相互関係のある問題があることも発覚、問題はさらに悪化したのだ。これにより、2007年シーズン序盤は一貫性のない予測不可能なハンドリングという状況を引き起こした。

これらの問題に対し、ルノーはすぐさまデータ収集と分析を開始、シーズン中盤にはプロセスが完了したものの、2007年初めにR27のBスペック型は製造しないと決定していたことから、2008年に向けた準備に取り掛かることで、妥協することを避けている。

これを念頭に置き、チームは新車のコンセプトにおける主要な変更に焦点を合わせるため、R27の開発を8月中に停止した。

前回に比べると1月下旬の新車発表は遅くなっているが、R28は風洞で最大限可能な開発時間がかけられている。ボブ・ベルの言葉を借りれば、新車は旧型車と比べて“進化的ではない”とのことだ。

新車の最も明白な構造の違いは“ゼロキール”方式のフロントサスペンションを採用したことが挙げられる。2007年シーズンは同方式を採用したマシンが初勝利を飾った年となり、チームは膨大な解決策を調査したものの、現実的な空力利得を保証したのは風洞だった。

また、ルノーは構造によって本来の純益よりも新しい空力開発の道が切り開かれ、旧型車の広範囲におよぶメカニカルな構造を保有するために、懸命に作業に取り組んだと語る。

R28を一目見ると、フロントエンドに注目されることだろう。前方重量配分と空力バランスは、この領域が批判的に重要であることを意味するブリヂストンタイヤによって要求されたが、チームはいくつかの根本的な解決策を見いだした。

ルノーにとって初導入となるトライプレーン(三葉機)のフロントウイングは、低くなったノーズと革新的な配列が施されたノーズコーンにかけてのメインプレーンが交差するという、ブリッジウイングを特徴とする。これにより、マシン前方から見た形は“口を開いた”状態という独特のものとなっている。

さらに、フロントおよびリアの両ホイールにフェアリングが採用された。

モノコックはあらゆる角度から細部にわたる修正が施され、サイドポッドはR27よりも小さくなった広口と極端な下方への切込みを特徴とする。RS27エンジンの開発凍結によるクーリング要求を承知していたことにより、チームはマシンパッケージに自信を持っているようだ。

ミラーに関してはドライバーの頭部保護の強化によって、昨年のものよりも視覚的な妥協があるかもしれない。

ボディワークに関してはポッドウイング、チムニー、Tウイングが旧型車のまま忠実な状態で残されている。後部ボディワークはリアウイングに向けて気流を最適化するために旧型車よりも、さらにタイトになっているが、ウイング自体は剛性の面で妥協せず、重量を節約するためにR26で採用されたデザインを有したままだ。

2001年の広角V10エンジン初搭載で現れたシャシーとギアボックス間の支柱における独特の修正を維持しながら、サーキットからサーキットに向けて行われるセットアップに最大限に対応できるよう、マシンの剛性を高めつつ、重量を減らすことに焦点があてられた。

4レース仕様となったギアボックスは今回もチタニウム製で、SECU導入による制御システム移行が“クイックシフト”メカニズムのスピードにおいて性能が中和されたとチームは語っている。

ルノーがSECUに関する準備を始めたのは、新車の初走行からさかのぼること1年。ルノーは昨年9月にモンツァで実施されたテストで、2008年型スペックのMES製ユニットをコース上で初めて試したチームの1つだった。

いくつかの重要な初期問題にもかかわらず、チームは冬を通してパフォーマンスを最適化させ、特有の三角形をした設計のユニットをパッケージングするために、懸命に作業に取り組んだ。

他チームと異なり、ルノーはトラクションコントロールとエンジンブレーキングコントロールの排除に際し、マシンのダイナミクスに対するアプローチを改訂していない。チームはマシンに制御装置があるなしにかかわらず、健全なメカニカルハンドリングを必要とすると主張、伝統的なセットアップパラメーターにおいて要求される変更は含まれているものと考えている。


ルノーR28技術仕様

● シャシー

成形されたカーボンファイバーおよびアルミニウムのハニカム構造モノコックはルノーF1チームによって製造され、最軽量を達成しながら、最大の強度と剛性を兼ね備える。RS27 V8エンジンも全応力パーツとして搭載された。

● フロントサスペンション

カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、プッシュロッドシステムを経由して内臓ロッカーを制御する。これはモノコック前方に設置されたトーションバーおよびダンパーに接続される。フロントエンドにおける空力最適化を目指し、ゼロキール設計が用いられている。

● リアサスペンション

カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、ギアボックス・ケーシング上部に垂直に搭載されたトーションバーと、水平に搭載されたダンパーによって制御される。

● トランスミッション

バックギア付き7速セミオートマチック・チタニウム製ギアボックスを搭載。“クイックシフト”システムはギアシフトの高速化を目指す目的で採用された。

● 燃料システム

ATL製ケブラー強化ゴム燃料タンクを採用。

● 冷却システム

マシンのサイドポッドに装置された分離型オイルおよび冷却水ラジエーターと、マシンが前進する際の気流を冷却に利用する。

● 電子装置

MES製マイクロソフト標準電子制御装置(SECU)を搭載。

● ブレーキングシステム

Hitoco製カーボンディスクおよびパッド、AP Racing製キャリパーを採用。

● コックピット

解剖学的に成形されたカーボンコンポジット製の可動式ドライバーシートには、6点支持ハーネスシートベルトが装着されている。ステアリングはギアチェンジ制御およびクラッチパドル一体型である。

● マシンサイズおよび重量

フロント・トレッド:1,450mm
リア・トレッド:1,400mm
全長:4,800mm
全高:950mm
全幅:1,800mm
重量:605kg(ドライバー、搭載カメラ、バラスト含む)

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2008年1月29日 (火)

ホンダF1「RA108」ロールアウト!!その2

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Honda Racing F1 Teamは、2008年シーズンに挑むニューマシンHonda RA108とそのカラーリングを、チームが本拠地とするイギリス・ブラックリーで発表した。

発表会に先立ち、先週、2008年シーズン初となるスペイン・バレンシアでのテストで、RA108のシェイクダウンを行い、週の後半には、レースドライバーのルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンが走行した。

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新しいカラーリングを施したRA108は今シーズンからチームに加入したテスト兼リザーブドライバーのアレキサンダー・ブルツが初めてハンドルを握り、ピットレーンに仕立てた会場内にいる、メディアをはじめ300人ものゲストの前に登場した。

チームは、2008年以降のF1参戦に対し、チャンピオンシップ獲得への決意を新たにし、2008年は、3つの鍵となる領域での進化を期待している。まず、RA108は、全く新しいデザインコンセプトを採用。

そして、コンセプト決定から新車披露までのプロセスを再評価し、開発を進めてきた。さらにRA108は、2007年の反省点と、チームの強みであるブラックリーのオペレーションセンター、ブラックネルのHonda Racing Development、日本の栃木にある本田技術研究所のリソースを結集し、開発された。

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RA108は、昨年11月にチームに加入したチーム代表、ロス・ブラウンの指揮のもと、鍵となる領域で、幅広い経験を積んだエンジニアが連携し、開発を進めてきた。

チームは、3年目のコンビとなるレースドライバーのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロに加え、開発に貢献できるベテランドライバー、アレキサンダー・ブルツという、経験豊富な3人のドライバーとともに2008年シーズンに挑む。

RA108発表会では、新しいカラーリングも披露され、昨年から始め、“グリーン・アワード(※1)”において大賞を獲得した“myearthdream”を進化させた“earthdreams(※2)”プログラムの概要も紹介。

ユニークなマーケティング手法により、パートナーからの賛同を得ながら、F1の魅力をさらに伝えていくとともに、次のステップとして、昨年のコンセプトをさらに進化させていく。

2008年に環境問題への人々の意識を高め、その問題を解決する活動をサポートしていくために、チームとパートナーは、総額120万ドル(約1億2,700万円)を環境関連の慈善団体に寄付することを決めた。

このうち70万ドル(約7,400万円)の寄付先はすでに決まっている。29日、今回初めて寄付金を受ける団体を発表した。さらに、チームは、earthdreamsプロジェクトに多大なサポートをいただいた、チームパートナーであるSEIKOに、感謝の意を述べた。

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■ロス・ブラウン(チーム代表)

「RA108の空力レイアウトとメカニカル構造は、今までのマシンと異なるコンセプトで設計した。特に、空力パーツのパッケージングや性能をより柔軟に調整でき、シーズン中のアップデートもよりスムーズにできるデザインにしている」

「安定した、高い効率の空力性能を引き出すことに焦点を絞り、車体のレイアウトを、空力パーツやサスペンションに対し、いかに最適なコンビにまとめるかに集中した。これにより、さらなる開発に対し、アップデートが可能となるため、実際には、今日のクルマと比較し、開幕戦メルボルンまでに空力パッケージがさらにアップデートされるだろう」

「RA808Eエンジンは、FIAのレギュレーションに沿って、主要な開発が凍結されているため、エンジンの部品のほとんどは去年と変わらない。エキゾーストとエアボックスは、マシンの空力パッケージに合わせて、新しいデザインになっている。今年のレギュレーションでは、燃料の5.75%分がバイオ燃料を含まなければならない。Hondaは、このレギュレーションについて、賛成している」

「レギュレーションに関する今年の大きな変化点は、電子制御システムとギアボックスに関するものだ。FIAが導入した共通電子制御システム(ECU)を、RA108のエンジン、ギアボックスと車体に適合すべく、冬テストで調整を重ねてきた。さらに、トラクションコントロールなどの運転補助装置は今年から禁止となり、ドライバーの真のテクニックが試される」

「それから、RA108のカーボンギアボックスは、今年から4レース、持たせる必要がある。ギアボックスデザインを最適化し、ベンチテストを徹底したことで、十分な信頼性を確保している」

「そして、RA108はFIAの安全に関するレギュレーションにもマッチし、ノーズ、モノコック、リア・インパクト・ストラクチャーなどに行われるクラッシュテストにも合格するように設計されている。ヘッドレストもより安全性の高い構造になっている」

「2008年の目標は、2006年シーズンの後半のような安定的に毎戦ポイント獲得を狙えるだけの実力を十分に確保すること。まずそれを達成し、さらに高いレベルを目指したい」

「私がHondaに加わってから、チームのリソースと仕事の進め方を理解し、どうすれば進化できるかに、自らの焦点を絞った。期待に沿えず残念な結果に終わった2007シーズンを経験し、目標に向かって絶え間ない努力を続けたチームのメンバーに感謝している。新しいマシンがどれだけ進歩するかは、様子を見る必要があるが、このチームには目標を達成できる素質がある」


■ニック・フライ(CEO)

「昨年は私たちの期待に沿うことができなかったが、2007年後半にかけて、すでにチームにいる人材の強化に加え、新たな知識や異なる経験を持つ人材の加入を推進できた。特に、チーム代表としてロス(ブラウン)が加入し、彼がチーム全体を統括することで、新しいアイデアや経験がチームに注がれるようになった」

「昨年はチームにとって、厳しいシーズンであったが、今年は決意を新たにレースに挑みたい。困難に立ち向かい、できることはすべてやった。去年の経験を、今後に生かさなければならない。これまで、空力をはじめテクニカルそしてマーケティング領域を、トップレベルのリソースとともに強化してきた。悔しい昨年の結果を糧に、今年は是非素晴らしいシーズンにしたい」

「私は、新車の開発にあたり、チームが懸命に努力し、理論に沿ったデザインターゲットを決定できたことをとてもうれしく思う。私たちは、今後、メルボルンでの開幕戦で結果を残すために、ライバルと比較しながら、高い目標を見極めるべく、さらに開発に集中しなければならない」

「また、今日の新車発表会では、チームが進めるマーケティング戦略の一環である“earthdreams”プロジェクトについても発表した。“earthdreams”とは、F1を通じ、地球環境をテーマに、環境問題に対する人々の意識を高めようという働き掛けを目的に、昨年から始めたプロジェクトだ」

「今後は、Hondaやパートナーからの賛同を得ながら、昨年のコンセプトを進化させ、既存や新しいパートナーとともに、このプロジェクトをさらに進めていきたい。それから、“earthdreams”に対し寛大な支援をいただいた、チームパートナーのSEIKOに対し、感謝の意を述べたい」


■大島裕志(本田技研工業株式会社 広報・モータースポーツ執行役員)

「Honda RA108の発表会を迎えることができ、大変うれしく思う。2007年シーズンは大変厳しい結果に終わった。将来のチャンピオン獲得に向け、2008年シーズンにおいては、新たにチャレンジをする気持ちでまい進していく」

「ここ数カ月の間、開発オペレーションを強化し、さらに日本の栃木研究所と現地とが密接に連携をはかり、レースチームの基盤を強化できたことを喜ばしく思っている。RA108のカラーリングはHondaのDNAのひとつであり、長年に渡りモータースポーツ活動で培ってきた『チャレンジングスピリット』とチームが昨年から取り組んできた環境問題を象徴する『地球』を融合している」

「今年は、レースでの夢の実現と世界中のHondaファンの皆様の期待に応えるべく、ぜひとも飛躍の年にしたい」


■ジェンソン・バトン(カーナンバー16)

「僕のモチベーションは、戦闘力の高いマシン開発のために努力してきたチームとともにある。僕は、これまで、そしてこれからも共に戦っていくHondaを信じている。そして、レースで勝利し、ワールドチャンピオン争いを展開したい」

「過去5年間ずっとチームとともにチャレンジしてきた。去年の成績は残念だったが、それはチームもわかっていることで、困難に打ち勝つためにこれまで取り組んできた。チームは、オフシーズンの間も、今日のRA108発表に向け、本当によく頑張ってくれた」

「今年のマシンにつなげるために、昨年の半年以上もの間に変更を施してきたことは、僕たちにとって絶対に必要なことだった。優秀なスタッフとHondaの多大なるサポートやリソースが付いているから、目標を達成する自信がある」


■ルーベンス・バリチェロ(カーナンバー17)

「ほんの数周であったが、先週、バレンシアでRA108を初めて走行し、予定通りのテストを終えることができた。クルマのパフォーマンスについて結論を出すには早すぎるが、まもなく行われるバルセロナテストで走行するチャンスがあるので、RA108のさらなる進化を期待している」

「今年、僕のF1キャリアは16年目で、Hondaに加入してから3シーズン目となる。F1への情熱はまったく冷めていない。実際、僕は最も経験豊富なドライバーの1人で、このことはとても誇りに思う。僕たちは力強い進歩を期待できるし、新たに加わったアレックス(アレキサンダー・ブルツの愛称)の豊富な経験と知識は、RA108の開発に生かされていくだろう」


■アレキサンダー・ブルツ(テスト兼リザーブドライバー)

「僕がチームに加わってから、数週間が経ったが、まずチームを理解することに努めている。初めてのHondaでのテストとなるバレンシアでは、まず、Hondaのマシンに慣れるためRA107を走行した」

「そのため、新車のRA108は、発表会会場でほんの数メートルしか走行していない。本格的に開発に着手できる、バルセロナでの走行を楽しみにしている。これまでに所属していた3チームは、ワールドチャンピオンを獲得していて、これまで培った経験により、Hondaに貢献できる自信がある」

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※1“グリーン・アワード”: 環境保護をテーマにしたPR及びマーケティングキャンペーンを行ったUKの企業や団体を18部門に分け、それぞれ優秀賞を選出。最終的に18部門から大賞を決め、今回、チームの環境をテーマにした斬新なマーケティング手法が評価され、大賞を受賞。この賞は、2006年から始り、UNEP(国連環境計画)、Energy Saving Trust(イギリスの著名なNGO環境保護団体で、国や民間からサポートを受ける)、イギリスの企業などから支援を受けた団体が運営。

※2“earthdreams”: 世界中にファンを持ち、グローバルに露出度の高いF1を通じ、世の中の関心事項である地球環境をテーマに、マシンを、メッセージを伝えるツールとして、環境問題に対する人々の意識を高め、地球のために何かをしようという働き掛けを目的に、昨年からチームが始めたプロジェクト。今年は“myearthdream”から“earthdreams”にロゴを変更し、昨年のコンセプトをさらに進化させていく。

(Honda Racing F1 Team プレスリリースより)

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2008年1月23日 (水)

ホンダF1「RA108」ロールアウト!!

2008年シーズンを戦うHonda Racing F1の新車RA108が23日(水)午前、バレンシアでコースデビューを果たした。

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スポンサーロゴのない真っ白なマシンをシェイクダウンしたのは、ブラジル人ベテランドライバーのルーベンス・バリチェロ。

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この新車はバリチェロとチームメイトのジェンソン・バトンが2007年に駆ったRA107とは、大きく異なっている。

公式カラーリングが29日(火)にイギリスで明かされることになっているRA108は、旧型車に比べてノーズが高くなっているほか、著しく角張ったボディワークを特徴とする。

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2008年1月22日 (火)

ルノー「R28」&ウィリアムズ「FW30」ロールアウト!!

Renaultr27jerez08021024 東スペインにあるバレンシア・サーキットで21日(月)、フェルナンド・アロンソがルノーの新車であるR28の初走行を行った。

母国のヒーローを一目見ようとサーキットに詰めかけた6,400人ものファンの前で、アロンソは39周を走破、1分13秒027というベストタイムをたたき出した。

この日はニューマシンのシェイクダウンということもあり、アロンソはマシン全般のシステムチェックに集中した。その結果、すべてのシステムを順調にオペレーティングすることができ、アロンソはニューマシンでの経験を積むことができたことに満足しているようだ。

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この日は朝から霧が立ち込めていたためにコースオープンが予定よりも遅れたが、アロンソは最終的なかなりの距離を走破することができた。アロンソは23日(水)までR28のステアリングを握る予定。その後24日(木)には、チームメイトのネルソン・ピケJr.がニューマシンの感覚を味わうことになる。

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R28のシェイクダウンを担当したアロンソは

「ニューマシンで初めて走る時は、いつだってシステム系のチェックをまず行うんだ。今回、それらの作業をしたけどどれもうまく機能してくれた。だんだんと長い距離を走ることができ、最終的には14周連続での走行が可能となったよ」とコメント。

さらに「すべてがうまく進んだよ。だけど、他チームと比べて僕らのマシンのパフォーマンスがどのレベルにあるかなんてことを言うには時期尚早だね。そんなことは今日の走行の目的ではなかった。ただ、今日のグッドニュースはトラブルがほとんど発生しなかったこと。そして明日(22日)も作業を続行できるということさ」と語り、まずまずの印象だ。

一方、ウィリアムズ・トヨタもニコ・ヒュルケンベルグのドライブによってFW30をシェイクダウンした。総走行周回数は20ラップほどで、ベストタイムは1分14秒559。アロンソのタイムからは1.5秒ほどの差だ。

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ウィリアムズのテクニカルディレクター、サム・マイケルは「今日はFW30のインストレーションを行う日だった。今日はわれわれの作業のリストを洗い出し、様々な分野のシステムチェックを行った。22日からのテストに向けて、準備は整ったよ」と話している。

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このニューマシンは、昨年マクラーレンが先鞭をつけたフロントのブリッジウイングを採用している。チームは公式の新車発表会を行うことは予定していないものの、チームは報道陣に対し、技術的なパッケージに関する説明を行う機会を設けている。

ちなみに初走行を行ったFW30は、開幕戦オーストラリアGP前のオフシーズンテストで使用される、特別カラーリングに身を包まれている。

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2008年1月18日 (金)

レッドブル「RB4」発表!!その2

デビッド・クルサードがステアリングを握ったレッドブルの2008年型マシンRB4が、16日(水)、ヘレス・サーキットでコースデビューを果たした。

ウエットコンディションだった午前中に、数周のインストレーションラップを終えたクルサードは午後のドライコンディション下でロングランを実施、新車で54周を走ったことは有益だったと言えるだろう。

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レッドブルレーシングの2008年の新車、RB4は、2006年にチームに加入したエイドリアン・ニューエイが初めてすべてを手がけたクルマとなる。そのRB4の発表の場で、ニューエイはいかに自分がレッドブルでの新しい仕事と自由を楽しんでいるかを語った。

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「2007年のクルマは極めて限られた時間で設計され、しかも我々はそのプログラムがかなり進むまでエンジンの詳細について知らなかった。それに対して、2008年のクルマはパッケージを改良するのにもっと時間があった。今回は、ルノーのエンジンについて知っていたので、その取り付け部分を改良することができた」とニューエイは語った。

ジェフリー・ウィリスがテクニカルディレクターとしてチームに加わったことにより、ニューエイはこの会社の中で自分自身の役割を拡大することができた。「私は今、更に自由になり、クリスチャンとジェフとともに今後の方向性についての戦略の決定に関わるだけでなく、クルマのパフォーマンス面により集中できるようになった。ジェフが来たことにより、私は時間に余裕ができ、より広い視点で物事を見ることができるようになったんだよ」

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また、ヘレステスト終了後にニューエイはこう語っている。

「今日は新車でいいシェイクダウンを実施することと、ある程度の距離を走ることがすべてだった。今は来週、バレンシアで開始するパフォーマンステストに全力を投じる。新車のポテンシャル? 語るには時期尚早さ!」

そしてテクニカルディレクターのジェフ・ウィリスは

「シェイクダウンを実施する日に数周を走り終えられたことは励みになるスタートだ。システムに関する作業と、パフォーマンステストに挑む前にやっておかなければならない作業のほとんどを完了できた。クーリングシステムのようなエレメントや他にもさまざまな部分のデータを得られ、すべてが合理的に動いている。来週のバレンシアテストまでに、さらなるパーツを投入する準備期間が数日ある」

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2008年1月16日 (水)

レッドブル「RB4」発表!!

16日(水)午前、レッドブルのデビッド・クルサードが新車RB4を初披露した。

今回お披露目された新車はエイドリアン・ニューイが手がけた第2号。

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2007年型マシンは速さを見せたものの、特定の状況下でハイドロリックシステムに不具合が生じることが発覚、リタイアするレースも多くあった。チームは最新型マシンがこの問題を克服してくれていることを願っている。

「信頼性はとても重要なことだけど、僕らは今度も速いマシンを必要としていた」と語り始めたクルサードは、次のようにコメントした。

「現行のレギュレーションでマシンのポテンシャルを最大限に引き出せるのは、マクラーレンとフェラーリと言えるだろう。僕らはできる限り彼らに近付いていかなきゃいけない。それでも、僕らは素晴らしいメンバーに恵まれている。100戦以上で勝利を収めてきたエイドリアン(ニューイ)の特徴がマシンに現れているんだ

「新しいクルマが完成したのを見るのは最高の気分だ」と、デビッドはコメントした。「仕方のないことだが、昨夜届いたばかりの部品も多かったので、昨夜、寝る前の段階ではまだクルマは未完成の状態だった。でも、朝には立派に仕上がっていたよ! ディテールも素晴らしく、最高の仕上がりだ。インスタレーションラップを走ってガレージに戻った様子では、今のところ全ての目標を達成できているようだ。ここからの作業が勝負だね」

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一方、この日は旧型のRB3のテストが予定されているマーク・ウェバーも、信頼性という言葉を繰り返す。

「僕らはドライバー、エンジニアスタッフ、エンジン、すべてが継続したものだから、これらがレースの結果を支えてくれるはずだ。完全に新しいマシンではあるけど、それについては皆にとって同じさ。昨シーズン末に達成した以上のことをやらなきゃいけない」

「今年は1基のギアボックスを4レースで使用しなければいけないから、これに関する信頼性も必要不可欠となる。ドライバーがそのトラブルによってペナルティを受けることは考えにくいし、僕らに起こってほしくはないけど、もし(そのトラブルが)起きるなら、オーバーテイクが可能なサーキットであることを願うよ・・・


2007年シーズン、レッドブルは合計24ポイントを獲得、チャンピオンシップを5位で終えている。

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また、ルノーは今後しばらくの間レッドブルにエンジン供給を続ける、とレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが16日(水)にそれとなく語っている。

ヘレス・サーキットにて、ルノーエンジンを積んだ2代目のレッドブルマシンのお披露目の場で、ホーナーは、「われわれはルノーとのパートナーシップに大変満足しており、近い将来に何らかの変更があることはない」と話した。

レッドブルとルノーのエンジン供給関係は、レッドブルが姉妹チームであるトロ・ロッソにそれまで使用していたフェラーリエンジンを譲る形で、2007年から始まっている。

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2008年1月15日 (火)

BMWザウバー「F1.08」発表!!

BMWザウバーF1チームはミュンヘンにおいて、2008年用マシン、BMWザウバーF1.08の公式発表を行った。

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テクニカルディレクターのウィリー・ランプによると、この新車には“革新的な進化”が詰まっているとのことだ。つまり、昨年のマシンによって新車の基礎は出来上がっていたために、開発では問題の解決のために時間を費やす必要がなかったようである。その代わりにエンジニアは、2007年に得た情報を新技術の開発のために使うことができたのである。

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エンジニアたちは、空力の効率と空力バランスの安定を高いレベルで両立させることに集中していた。ターンインでのダウンフォースのロスが少なくなればなるほどクルマは速くなり、よりドライバーに自信を与えられるマシンとなるのだ。その他の開発目標としては、標準タイヤを最大限に有効活用するためのメカニカル・グリップ向上、重量配分を最適化するためのバラストを最大限に有効活用するための各パーツの軽量化であった。

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2008年は空力に関するレギュレーション変更はなかったが、2つの変更が大きな影響を与えている。標準電子機器(SECU)の導入とギアボックス4戦使用の義務化である。SECU導入によってトラクション・コントロールなどが禁止されたために、メカニカル・グリップと微妙なアクセル操作が重要になる。

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F1.08でひときわ目を引くのは巨大なフロントウィングである。新車のノーズ部分とマシン後方はより細くなっているとのことだ。より細くなったエンジンカバーには新しいウィング・エレメントが追加されている。さらに一目で分かる変化は“リムシールド”と呼ばれるホイールキャップの投入である。

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2008年1月12日 (土)

トヨタ「TF108」発表!!

TF108はパナソニック・トヨタ・レーシングの一年の努力の集大成であり、様々の部分で進化を遂げている。困難を伴った2007年シーズンから重要な教訓を得て、FIA F1世界選手権での7年目のシーズンを迎えるチームの期待を担うTF108にその成果が反映されている。

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トヨタのチャレンジ・スピリットと高い目標を達成しようとする精神がTF108の進化に大きく寄与している。主な変更箇所はホイールベースの延長、空力性能の向上、サスペンションの改良や新しいギアボックスである。風洞実験やシミュレーションでは、TF108が確実に進化していることが示され、これにより、チームはレースで勝つこと、世界選手権争いに加わるという長期的な目標に近づくと期待している。

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TMG会長兼チーム代表である山科忠は「もちろん我々の究極の目標は表彰台の中央に立つことだ。我々は勝利することを目指してF1に参戦しており、近々達成したいと思っている。我々の2008年の明確な目標は、結果を大きく改善することだ。なぜなら昨年のパフォーマンスに満足していないからだ。我々は本当に競争力のあるF1カーを手に入れられると思っている。そうすれば、ドライバーは常にポイント圏内でフィニッシュし、表彰台を狙えるはずだ」と語る。

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改善とチャレンジ・スピリットを推進する“トヨタ・ウェイ”を適用し、チームはTF108のコンセプトを完成させ、その革新的な考え方を実現するために、精力的に働き続けた。チーム代表の山科忠は続けてこう言う。

「ファクトリーでは全員がモチベーションを高め、カイゼン、即ち継続的な改良を目指して可能な限りの努力をし続けている」

「チームワークは非常に優れており、すべての部門間のコミュニケーションも非常に良いことが、TF108の開発に貢献した。全員が一丸になって努力をしており、私はとても満足している。ここには本当のチーム精神が存在する」

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「このチームは高い可能性を持っている。適材適所に人材と資源が配置されており、見通しは明るいと思っている」


2002年にF1デビューして以来、パナソニック・トヨタ・レーシングは強くなり、経験から多くを学んだ。新しいチームとしてF1カーのシャシーおよびエンジンの全てを一つ屋根の下で作る挑戦は、かなり大変なことには違いはないが、ケルンの技術センターにいる全員は成功を手に入れることを今か今かと心待ちにしている。そして、大きな歩幅で、究極のゴールへと向かっている。

TMG社長ジョン・ハウエットは、次のようにコメントした。

「2008年は手応えがある。それは疑う余地はない。たゆまぬ努力は常に続けられている。TF108の開発はTF107がサーキットデビューして間もなく始められ、開発は妥協を許さずに進められて来た。F1の厳しい競争に立ち向かうために要になったのが、どの主要な部分がパフォーマンス向上に貢献するかを探し当てて、そこにより多くの資源を投入することであった。明らかに、このF1カーは、劇的に、そして継続的に進化している。しかし、競争相手のF1カーも同様である。つまり他と比べてどのくらい進化したかが重要になってくる。競争相手より一生懸命、そして賢く働かなければならない」

「TF108はチームがたゆみなく改善を追及してきた結果と、またレギュレーションの変更を反映し、見た目からも内容的にも大きく異なっている」


F1技術は常に進化している。そのため、チームのデザイナーはその進化に対応し、TF108に目に見える変更を加えた。そのひとつが、前後車軸間の距離であるホイールベースを延長したことがあげられる。

シャシー部門シニアゼネラルマネジャーのパスカル・バセロンはこう説明する。

「ホイールベースを延長した主な理由は安定性を確保するためである。しかし、それと同時に、空力開発者にはより大きな開発の余地を与えることができ、空力的な性能向上の可能性にも期待している」

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TF108はホイールベースが延長された上に、特徴的な新しい空力コンセプトや進化したサスペンション構造を有する。

「車両の空力コンセプトは変わった」とパスカル・バセロンは付け加えた。

「TF107はTF106の進化だったが、今回の新しいパッケージは、近年のトヨタF1カーとは異なるものとなった。TF108の第一の空力デザインコンセプトは、F1カー全体を適正化にする方向に向けられた。メカニカル的には非常に強い基盤が出来ていたので、いくつかの細かい改善を施すことに専念した」

パスカル・バセロンとチームは、TF108開発にあたり、“トヨタ・ウェイ”の重要な要素である、“現地現物”に立ち戻り、TF107の特徴を分析し、改善する手段を模索した。

「2007年にはTF107の総合的な性能では目標の成果を挙げることができなかったので、当然弱点があった。TF108が目指したのは空力的な効率とドライバビリティの良さである。2008年はより幅の広い可能性を与えてくれる車がほしい」とパスカル・バセロンは語る。

改良はシャシー開発に留まらない。TF108は新しいギアボックスと、RVX-08用の新しい電子制御システム(ECU)を有する。2008年は、すべてのチームは同じスタンダードECUを使用しなければならず、トラクションコントロールやエンジンブレーキなどの電子サポートシステムは廃止される。スタンダードECUへの変更は大きなチャレンジとなり、エンジン部門シニアゼネラルマネジャーのルカ・マルモリーニは「F1エンジン、いや、今や全ての車のエンジンの機械的な部分にいたるまで電子制御されているので、この変更は非常に大きな変更だった」と説明する。

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「F1カーのように高い回転のエンジンは、制御システムの変更により動的な面で大きく影響される。開発の見地からもこの変更に合わせることは大きな投資となる」

さらに、エンジンの開発は凍結され、エンジン信頼性確保のための、小さな変更以外許されない。しかし、ルカ・マルモリーニとチームの開発努力がそれで少なくなったわけではない。開発の焦点が変わっただけである。つまり、エンジンがどのように使われているかを確認し、開発が許される部位のたゆみない性能向上とともに、このパッケージから究極的なパフォーマンスを引き出すことに集中した。

「我々が行った作業は性能やラップタイムの向上に貢献するが、改良の幅の自由度が少ないのでそもそも大きな変更は出来ない」とルカ・マルモリーニは語る。

「非常に規制された中での作業だったが、いくつかの興味深い開発も行え、2008年にはその成果が見られると思う」

新しいTF108の発表は最初の一歩である。パナソニック・トヨタ・レーシングは高い目標を掲げており、最終的な空力パッケージが使われる3月16日、オーストラリアでのシーズン開幕戦まで、またそれ以降も集中的な開発が続く。

チームは、更なる挑戦に立ち向かう準備ができている。パスカル・バセロンは、「皆がこの段階に到達するために非常に一生懸命働いて来たが、まだまだ完成ではない。これからの開発やセットアップの方向性を定めるために、サーキット上での挙動を把握することに専念する。シーズンが始まる前までにTF108から最大限の力を引き出すためにやらなければならないことがたくさんあるが、我々は努力をおしまない」と話した。

開発作業は、スペイン・ヘレス・サーキットで行われる最初のテストの翌日、1月13日に、同じくヘレス・サーキットでTF108のシェイクダウンを行う予定であり、パナソニック・トヨタ・レーシングは2008シーズンがこれまでで、最良の結果を残せるシーズンになることを望んでおり、シーズン開始までに5回のテストを行う。

(トヨタ自動車 プレスリリースより)

なんか、去年の「MP4-22」を白と赤に塗り替えたような印象だネェ~・・・・・!(チムニーダクトのデザインは、ちと旧いのでは??)

昨シーズンのトレンドを「これでもかァ~」というぐらいに身に纏い、実はそれがもう「旧い」という事に気付いていないのだろうか・・・・・・!?

開幕までにこの「TF108」もそれなりにアップデートしてくるのだろうが、その時のフェラーリとマクラーレンを見て、「・・・・・・」となってしまうような気がする。

トヨタは、資金力も設備もトップ2と引けを取らないぐらいの充実力なのに、本質的な「リーダー」が不在のため、それを上手く成績に繋げられないでいるように感じる!

「ライバル」のホンダは今年から、かの「ロス・ブラウン」を招聘し、本気でチームを造りかえる気でいる!トヨタもこのF1の活動に(参戦に)「ケツ」を決められてしまっただけに、ホントに後がない!

GMさえも世界販売台数で抜こうかという「ガリバー」も、この「世界」では苦戦続きで、「乗用車販売」のようにはやはりいかないようダ!

さて、この「TF108」のポテンシャルはいかに・・・・・・・!!

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