« ‘100周年記念’2011 インディ500 決勝結果 | トップページ | 2011 ル・マン24時間レース 予選結果 »

2011年6月 5日 (日)

‘CART’題材のハリウッド映画「ドリヴン(DRIVEN)」動画でも・・・。

Driven 今季で最後となる「インディ・ジャパン」の開催(9月16日~18日)が、オーバルでは無く、ロードコースを使用して行われる事が正式に決まった。

3月11日の東日本大震災の影響で、栃木県茂木町の‘ツインリンク・もてぎ’も被災していたのだった。地震の影響でオーバル・コース自体が地盤沈下や路面降起を起こしたようで、聞く所によると、第3ターンのあたりには大きなひび割れも起きているとか??

アメリカのトップカテゴリーである「IRL」シリーズ戦の中でも、数少ない米本国以外で開催される1戦だっただけに、今季のレースが契約上とはいえ、最後というのは非常に残念だ。しかも、その最後のレースで‘スーパー・スピードウェイ(オーバル)’が使用出来ないというのは何と皮肉だろうか。

1997年にオープンした日本唯一のオーバル・サーキット、当時F1活動を休止していたホンダが‘お得意様’のアメリカ市場を意識して‘意地’で建造し、F1に代わるモーターレーシングの最高峰として「CART(チャンピンシップ・オートモビル・レーシング・チーム)」シリーズを誘致したのだった。

当時のCARTシリーズは、米本国で最もポピュラーなモーターレーシング「NASCAR」シリーズを飛ぶ鳥を落とす位の勢いで人気が急上昇していた。多彩なドライバー・ラインナップと、フォード(コスワース)、メルセデス(イルモア)、ホンダ、トヨタとアメリカ自動車市場で凌ぎを争っている大メーカー4社がワークスエンジンを送り込んで‘本気’で闘っていたのだから当然だった。

1996年にインディアナポリス・スピードウェイのオーナー、トニー・ジョージがCART側と「インディ500」のTV放映権の契約上の問題で決裂(一説によればオーバル戦の減少と言われているが?)、トニー・ジョージは独自に「IRL(インディ・レーシング・リーグ)」のシリーズ戦を立ち上げる。アメリカのトップ・フォーミュラはこの時点で分裂してしまい、CARTシリーズは天王山のインディ500を失ってしまった。ちなみにCARTシリーズにおいての最後のインディ500ウィナーは、我がジャック・ヴィルヌーブ!!・・・まぁ、いいか、そんな事・・・・・。

インディ500を失ってもCARTの人気が衰える事は無かった。CARTは代替レースとして、ペンスキーが所有するミシガン・インターナショナル・スピードウェイで「U.S.500」を開催する事で手を打った。

ところが2001年、ポップオブ・バルブ(過給圧制限弁)の違法作動疑惑と、突然の2003年からのエンジン・レギュレーション改訂でNA3.5リッターV8に変更(CARTは2.65リッターV8・シングルターボ・エンジンだった)で問題が勃発した。順風満帆だったはずのCARTシリーズの未来に影が落ち始める。

このふたつの問題には、当時最強だったホンダ・エンジンに代わって台頭して来たトヨタ・エンジンの存在が大きく関わっていた。

ポップオブ・バルブの件ではフォード側が、トヨタ・エンジンが故意に違法的にレギュレーション解釈して使用していると指摘、公平にCART側から供給されているはずのバルブそのものにもトヨタ以外のエンジン・マニファクチャラーは疑惑を持ち始めてしまった。

そして突然のエンジン変更の決定。この時点で翌シーズンの新エンジンの供給が約束出来たのは、何故かトヨタだけだった。

ホンダは怒りを示し、エンジン開発期間が足りないとして2002年一杯での撤退を発表、フォードもホンダに倣って撤退を決定、メルセデスにいたってはF1でのプロジェクトにより多くの資金を振り向けるとの事で2001年一杯でシリーズから離れてしまった。これらによって2003年以降トヨタ1社でエンジン供給を行うという旨のリリースがトヨタから行われるが、賛同するチームはひとつも無かった。自動車メーカーが3社撤退した事によりCARTは事実上破綻してしまった。

ペンスキーやチップ・ガナッシなどのトップチームは挙って2003年にはIRLに移動していってしまう。ホンダも急遽、今までメルセデス・エンジンの開発を担っていたイルモアと手を組み、IRL用3.5リッターV8を共同開発して2003年からIRL戦に鞍替え参入をした。シリーズをブチ壊して?しまったトヨタも、2003年用エンジンを持ってIRL移っていったのだった。

IRLに移動せず残ったチーム・オーナー達は「OWRS(オープン・ホイール・レーシング・シリーズ)」を設立し、破産したCARTから資産を買い取り、独自に「CCWS(チャンプ・カー・ワールド・シリーズ)」として存続させた。エンジンは一度は撤退したフォード(コスワース)が受け持ち、全車供給とシリーズのタイトル・スポンサーを請け負った。

以後、必然的にIRLはシリーズが繁栄し、CCWSは廃れていった。今まで無名に等しいドライバーやチームだけだったIRLには名門チームや有名ドライバーが知らず知らずのうちにラインナップされていったのは当然だった。CCWSは2007年一杯でタイトル・スポンサーだったフォードがシリーズへの資金供給を打ち切った事により消滅、2008年にIRLに吸収合併された。12年間に渡るアメリカのトップ・フォーミュラの分裂は終息した。

発足当初、オーバル戦6戦だけで始まったIRLも今では、「オーバル」、「ロードコース」、「ストリート」と多彩になり、全盛期のCART時代の様に全17戦で争われる程に成長したのだ。多くはCART時代のストリート・レースの‘名コース’の復活だった。

そんな盛り上がりを見せるIRLシリーズの貴重な1戦‘もてぎ’が今季で最後というのは非常に寂しく想う。来季からはダラーラのニューシャシーが登場するし、今まで1社供給で頑張って来たホンダ・エンジン以外にシボレー・エンジンの復活やロータス(コスワース?)・エンジンもせっかく参入して来るというのに・・・・・・ネ。

前置きが非常に長くなってしまったが、本題のハリウッド映画「ドリヴン(DRIVEN)」。

この映画、まさしく前述のCART全盛期に創られた映画であり、とても華やかにその世界が描かれている。ストーリーの内容には賛否両論?があるだろうが、元々モータースポーツを題材にした映画そのものが少ないし、単にエンターテイメントとして観るなら個人的には‘OK’と思ってしまう。専門的な部分には確かに「?」となってしまう箇所も多々見受けられるけど。

[ ストーリー ]

主人公のジミー・ブライは、CARTシリーズデビュー初年度にも関わらずいきなり5勝を挙げてドライバーズランキング首位を走っていたが、新人がシリーズチャンピオンの有力候補となったことで周囲はやたらと騒がしくなり、精神面を乱されたブライはシーズン中盤に入りやや成績に精彩を欠くようになる。そこでチームオーナーのカール・ヘンリーは、かつて自分が現役レーサーだった時代のライバルであるジョー・タントに連絡を取る。タントも既に現役を引退していたが、ヘンリーはタントにブライのサポート役として現役復帰してくれるよう依頼し、タントもこれを承諾して現役復帰。

一方でジミーは、前年チャンピオンのボー・ブランデンバーグと、ボーの婚約者であるソフィアを巡ってトラブルを起こしていた。チャンピオン争いだけでなく女性を巡る争いでもライバルとなったジミーとボーの争いは白熱。果たしてシリーズチャンピオンの行方は…? (wikiより)

Driven2 当時のCART有名ドライバーなども多数出演しているこの映画、主演、制作のシルベスター・スタローンは当初、F1を題材にストーリーを創ろうとしていた様で、当時F1の国際映像に度々映っていたのを覚えている。

確かスタローンが取材中にジャックに個人的興味を持ち、熱心に彼からアドバイスを受けていたような記憶が?・・・・・・というのも、劇中に語られるセリフの多くにジャックの理念に似た言葉が多く登場する様に感じるし、スタローン演じるジョー・タントが最初に登場する時、被っているキャップは‘ウイン・フィールド’、主人公のジミー・ブライは普段メガネを掛けていて、PCマニア?だし、彼らのボス、バート・レインルズ演じるカール・ヘンリーは車椅子に座っている。ライバルのボー・ブランデンバーグは、ドイツ人(名前からして?)で、いかにもマイケル似で、彼を意識しているような??

そしてエンド・ロールにはCARTドライバー達の他に‘ジャック・ヴィルヌーブ’の名がしっかりクレジットされていた。ジャン・アレジもちょっとだけ出てるんだよネ。

劇中、当時の‘もてぎ戦’も出てくるし、何故かワタクシは、観ていて少し懐かしい感じに包まれてしまった。

今年で最後だしナァ~~、やっぱ行こうかナ、もてぎ!!

|

« ‘100周年記念’2011 インディ500 決勝結果 | トップページ | 2011 ル・マン24時間レース 予選結果 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/216357/51859943

この記事へのトラックバック一覧です: ‘CART’題材のハリウッド映画「ドリヴン(DRIVEN)」動画でも・・・。:

» IKEA家具のスペシャリスト [Witch House]
IKEA(イケア)のことならおまかせください。代行購入、搬入、設置まで、トータルコーディネイトいたします。 [続きを読む]

受信: 2011年6月 7日 (火) 20時44分

« ‘100周年記念’2011 インディ500 決勝結果 | トップページ | 2011 ル・マン24時間レース 予選結果 »