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2009年5月16日 (土)

「バジェットキャップ(予算制限策)」とF1の‘カネ’について [ 追記 ]あり

Spngp_005 来季からのF1の運営、あるいはその存続に大きく影響を及ぼそうとしている「バジェットキャップ(予算制限策)」で、FIAとFOTAでハナシの‘ソリ’が合わずに、揉めに揉めている。FOTAのメイクス系チームはこの‘新ルール’が適応されるならば、来季以降はF1から撤退するとFIAに対して‘脅し’を掛けているというのが現状で、ロンドンの現地時間5月15日に最終的な事態収拾の為の関係者による会議の場が設けられ、話し合いが行なわれているようだが、・・・・・・・ビミョ~~だネ、こりゃ。

来季2010年から導入を進めようとされているこの「バジェットキャップ(予算制限策)」をかいつまんで書くと、年間の開発費を日本円にして‘約59億円’に抑えつつ、この予算制限ルールを呑んだ(適応した)チームは、現在施行されているレギュレーションの‘縛り’から大きく緩和された‘車体開発’、‘テスト走行’の制限ナシ、という好条件?を与えられ、「バジェットキャップ」非適応のチームは、開発予算(運営予算)を使いたいだけ使っても構わないが、車体レギュレーションは現行の縛りのままで、シーズン中のテスト禁止なども現行のまま。つまり、「2種類」のクルマの混走となってしまう可能性が高く、我がスクーデリア、BMW、ルノー、トヨタなどは(メルセデスは曖昧な態度となっている)、その辺の‘矛盾’を盾にFIAに対して抗議しているのダ。・・・個人的には現在の「KERS」搭載、非搭載というのも「2種類」に近いような気がするが・・・・・・・・?

ちなみに、この「バジェットキャップ」、エンジンリース料、マーケティング、ホスピタリティ、ドライバーの契約金等は除外され、別会計が許される。

Spngp_008

しかしこの‘新ルール’・・・・・・・・・・・?、現実的にいってこの‘59億円’という予算で、やりたい放題の‘車体開発’や、好きなだけの‘シーズン中テスト’が可能?なのだろうか。これまた大きな‘矛盾’であるが・・・・・・・。

今まで一般的に言われてきた年間の運営予算は、我がスクーデリアや、マクラーレン・メルセデス、BMW、トヨタ、ルノーあたりのメイクス系チームで300億円前後というコトだったらしいが、この金額は純粋に‘開発予算’だけではなく、全体的な運営予算だろうし、その中で開発費の部分が何%占めていたかは定かではない。一説によると、撤退してしまったホンダあたりで、エンジンの開発費だけで年間100億円ぐらい投じていたというコトらしいが、大体、このF1の世界での「カネ」のハナシって元々が曖昧でミスティックな部分なのよネ!?各チームが公表している年間予算も大雑把なモノ(その詳細、明細は定かではナイ)だし、もっと言えば、このスポーツの優勝賞金、ラップマネー、それ以外の賞金関係もはっきりと明らかにはされていないし(FOMと各オーガナイザーの関係上、出来ないワケが当然あるのダ?)、・・・・・・・でもナゼか「エントリーフィー」、あるいはディポジット(供託金)の額だけはちゃんと正確に公表されている!?

・・・・・、ハナシは戻って、こういう開発費ってどうなんだろうネェ~、エンジンの開発に関して言えば、実質的には‘1年間’というよりは、その時々の固定された現状レギュレーションに沿ってその期間、毎日の様に開発は継続されてるのだろうから、新エンジンレギュレーション施行年時と最終年時では、当然その力の入れようや、開発費には大きな開きがあるように思う。最近で言えば、「3.0リッター・V10」から「2.4リッター・V8」に移行した2006年と現在とではやはり大きく違うだろうし、しかも現在はレギュレーションの建前上‘開発凍結エンジン’となっているからネ。

まぁ、それにしてもエンジンを自前で開発している(使用している)メイクス系チームにとっては‘車体開発’も考慮すると、ちょっと脅威的な金額なのかもしれない。エンジンそのものをメイクスから有償供給してもらっている独立系チームにとってはやはり有利なルールなのだろう。それに絡んで「KERS」の問題もあり、現在は各メイクス独自のKERSをそれぞれが搭載しているが、来季以降はそのKERSさえ共通のモノにするとか、しないとか・・・?

しかしだ・・・・・・・、このハナシの原点に立ち返ってみれば、「ナゼに?」FIAはこの「バジェットキャップ」を導入しようとしたのか?というコトなのダ。このFIA案に平行してFOTAの会合でも確か「FOTA版バジェットキャップ」をチーム間で話し合われてきたハズであり、「ナニか」策を講じなくてはならないと感じていたハズなのダ。

F12009gentm0639

それは昨秋アメリカで起きた「リーマン・ショック」に起因しており、その後の世界的な大不況の中、このスポーツがその存在意義と証明、あるいは存続を危惧していたからではなかろうか!? 当然のコトながら、この大不況により、F1を頂点にこのスポーツを「コマーシャリズム」という観点からサポートし続けてきた企業は手を引かざろうえなく、‘外’からの資金流入が止まってしまえば、多くのチームはその活動資金を失い、それはF1に限らず他のカテゴリーでも同じ事態となってしまうのダ。

資金が現状でもまだ他チームよりも潤沢なメイクス(フェラーリ、BMW等)は、このFIA版「バジェットキャップ」そのモノに反対だというのは、しごく判るのである。が、現在F1に参戦している三分の二のチームがその活動資金の獲得に喘いでいるのが実状であり(マクラーレンをサポートしているメルセデスさえ、親会社のダイムラーから厳しい苦言を受けているのダ)、何がしかの制限を設けなければ、グリッドに並べる台数は間違いなく‘目減り’を続けるコトだろう・・・・・・。確かに、資金獲得の「偏り」が起きてしまうのは、仕方がナイとは感じるが・・・・・・・。でも、「主役」だけじゃ、‘ストーリー’は出来ないでしょ、やっぱ!!

そして、現実的にこの「バジェットキャップ」が導入されるコトによって、新たに参入してこようとする動きもあるのダ!!現在英国の老舗レーシングカー・メイクスである「ローラ・カーズ」が正式にエントリーの発表を行なったし、既に米国発の久々のF1チーム「USGPE(USF1)」も来季からの参戦を決定している。それ以外にも、デビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」、米国の「IRL」、「ALMS」で活動している「アンドレッティ・グリーン」、挙句の果てに「スーパーアグリ」の復活??とかウワサの域を出ない(在り得ない?)ハナシまで飛び出してきている??

参加台数が増えそうなコトは有りがたいが、我がスクーデリアが撤退してしまえば、今までF1の歴史とともに歩んできたスクーデリアのF1での歴史60年にも幕が下りてしまうワケで、新規エントラントがいくら増えようと、「スクーデリア・フェラーリ」の居ないF1では、ソースが繋っていないパスタみたいで、やはり味気ナイ!

しかし、我がスクーデリアも今回はかなり‘マジ’で歯向ってるし、・・・なんとか「ソフト・ランディング」しないかナァ~~?  

そう言えば、「コンコルド協定」で、最大参加チームって「12」じゃなかったっけ!?

[ 追記 ]

15日(金)にイギリス・ロンドンのヒースローで行われたFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)会議には、FIA会長のマックス・モズレーとFOMのCEOであるバーニー・エクレストンが参加した。エクレストンは会議から退席する際、F1の将来に自信があることを語っていた。

会議を退席する際にエクレストンは『BBC』に対し、2010年F1世界選手権に参戦する全チームがイコールコンディションで戦うことになると明言。上限を4,000万ポンド(約59億円)のバジェットキャップを適用するチームも、それ以外のチームと同様のルールを守ることになると語ったのだ。

バーニー・エクレストンは「チームが怒りを感じている要因は、一部のチームに技術制限を設けることによって2重構造が生まれる点だ。それらが施行されるべきでないということには私も賛成している。レギュレーションは1つであるべきだ」とコメント。

さらに「バジェットキャップ案については多少の差はあるものの、どのチームも満足していると思う。問題はその上限がいくらかということぐらいだ」とも付け加えた。

しかしエクレストンのコメントは、モズレーが先日から明かしている“4,000万ポンド(約59億円)のバジェットキャップは絶対に妥協しない”という考えと相反するものになる。バジェットキャップが施行されるのであれば、FOTAに参加する各チームは2010年シーズン前に人員削減を行うことが求められるだろう。

すでにチームとFIAが対決姿勢になっている様相だが、それに拍車をかけるような事態も起きている。フェラーリがフランス当局に対し、FIAが各チームに強制しようとしている不可解なレギュレーションの施行を差し止めることを求めているのだ。

フェラーリはフランス当局に対し、FIAが公式サイトに掲載している2010年レギュレーションの問題部分を削除することも求めている。

FIAは2010年F1世界選手権のエントリーリスト提出期限を今月29日に設定しているが、フェラーリ側の弁護士であるエマニュエル・ゲイラード氏は、今回の提訴に至った理由を『AFP通信』に対して以下のように説明している。

「われわれは今月22日から29日の間にエントリーリストを提出しなければならないが、それは新レギュレーションをその期間中に受け入れなければいけないことを意味する。しかしフェラーリにとっては、新しいレギュレーションは受け入れられるものではない。われわれには、提訴するほかに選択肢はなかった」

F12009gentm0658

また、マックス・モズレーは、もしフェラーリがF1撤退を決めるのであれば“非常に驚き”であると語っている。それでも「提訴が進んで行けば、われわれの交渉がかなり難しくなるだろう」とも話した。

またモズレーは、以前から決められていた2010年F1世界選手権エントリー締め切り日が今月29日であることは、今後も変わらないと発言。報道陣に対し、「チーム側はバジェットキャップ以上に効果的な解決策があるかどうか探っている。彼らの発言には、われわれも耳を傾ける用意がある」とコメント。



ヒースロー空港ホテルではFOTA会議が進んでいるが、終了後にはFOTA側から何らかの声明が発表される見込みだ。

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