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2008年11月16日 (日)

2009年導入予定の「KERS(運動エネルギー回生システム)」について その2

Williams_testcar092 前々回に書いた「KERS(運動エネルギー回生システム)」のコトについて、引き続き書こうと思う。

来季2009年から「燃費削減による環境配慮」、「次世代技術の試験運用」という‘お題目’の元に世界的に‘最先端技術’の「戦場?」とも言えるべき我らが「F1世界選手権」のフィールドに「KERS」がレギュレーション変革の一環として投入されるコトとなったが、その現場たる各チームでは来季シーズンの‘キックオフ’に間に合わせるべく‘てんやわんや?’の開発作業(それも必死の)が続けられているようである。

その開発についても各チームとも外部の関係企業に応援を求めているらしく、まぁ、ザッ~と書けば、我がスクーデリア、ルノー、そしてレッドブル、トロロッソ‘兄弟?’チームはフィアット傘下の電子部門会社「Magneti Marelli(マニエッティ・マレリ)」社と共同で開発プFerrari09zt1 ロジェクトを進めていく様だし、‘ライバル’マクラーレン・メルセデスは米国「モトローラ」傘下の「Freescale Semiconductor(フリースケール・セミコンダクタ)」社と2010年よりその開発を共同で進めるというコトになっているみたいだし、ウィリアムズは前に書いたとうりその技術開発(ウィリアムズは多くのチームと方式の違う「フライホィール式」を選択)に必要な会社を「買収」済み、そして欧州の電子関係の‘ガリバー’ともいえるべきドイツの巨大テクノロジー企業「Bosch(ボッシュ)」社が「電気式KERS」の開発をすでに行っていると発表(BMWザウバー向けか??)とスゴいコトとなっている様なのダ!!

個人的には、前々回にも書いたが、この「KERS」の導入に関して将来的(未来的)な部分に不透明で不確かなところが多々あるように感じられるし、実際その各チームの開発陣からも「?」というコメントがポツポツと出始めているようなのダ。次世代自動車の「動力」という部分で言えば、現在市場に出回っていて、現状の安定した技術的「クリーン・カー」としては「ハイブリットカー」がスタンダートとなっているが、あくまでもこの「ハイブリッドカー」というのは真実の意味で「過渡的」な環境技術のつなぎ的なモノでしかなく、日米欧の自動車メーカーが開発を続けている「燃料電池車」、「エレクトロリック・カー(電気自動車)」の普及が多分到達すべき結果であると信じる。(ちなみにホンダは09年より北米市場において燃料電池車のリースを一般に始める。しかし「ステーション」などのインフラはどうするんだろう?)

そして、「KERS」である。つまりこの「KERS」技術そのものが将来的に言って「未来環境」に向かってそのベクトルが進んでいるワケはなく、ナゼかと言えば、この「KERS」そのモノが現在の‘ハイブリッド技術’、つまり「化石燃料」の使用を前提とした技術に「依存」しており、それは個人的に言って‘最先端技術’を謳うF1にとって似つかわしくないと感じるからなのダ!

・・・・・う~ん、・・・・・・そうネェ~、コレってやはり「モータースポーツ」の世界が、あるいは「自動車」の世界が‘あたりまえ’だけど「石油メジャー」ともたれ合って、つまりおたがいに依存し合ってきたからなのかナァ~~?そしてその間で蠢いている各国の「政治家」や「官僚」、はたまた彼らに動かされている「ロビイスト」達の影響力というのは断ち切れナイのか??きっと「FIA」の中にもいるだろうしネェ~。もっともこの‘ハイブリッド技術’が「彼ら」にとって生き延びていく為の「最後の牙城」であるんだろうし・・・・・、あと「バイオ燃料」もその「牙城」のひとつだネ(前に「レスター・ブラウン博士」の話題の時に書いたかナ?)。

Williams_testcar09 巷では、どちらかというと来季より施行される「空力」的なレギュレーションの変更による「見栄え?」のコトの方が話題としては盛り上がっているようだけど、・・・・・、多分コレも以前書いたと思うが「見栄え」などというものは、結局のところ「見慣れている」かどうかという差にしか過ぎず、確かにここ最近にウィリアムズがテストした来季レギュレーションに合致した車両のショットを見ればちょっと‘ショッキング’な感は否めないが、「F1」は、あるいは「性能」的な部分だけを突き詰めて創り出されたモノは「美しい」ハズなのである!と信じる。特にF1に関して言えばその「歴史」の中で(この約50年間で)このような「性能上昇」やそれを抑える為の「縛り」による「見た目」の‘変革’は数え切れないほど行われてきたのではないか?それでも「F1」が無くなるという様なコトは無かったし、多くのファンは愛し続けてきたのである。

Lm しかしながら、個人的な心配事で言えば現在の‘変革’という部分に関してはその「見栄え」よりも‘環境変革’による「存続」という方が懸念すべき事項だと感じるのダ!つまり「存続」させる為に(それは環境問題だけでなく現在に関しては金融危機という問題もあるが)、まさしく「KERS」などという‘ゴマカし’だけで済むのであろうか!?というコトなのダ。F1の、あるいは自動車社会の「未来」に向けての最先端技術の「牽引車」としての存在がその「F1」が担うべきなら、そんな小手先だけのハナシだけでは無く、思い切り「大鉈」を振るった‘大改革’が必要なのでは!?と思う。

もし、現在の「化石燃料」に依存している究極の「2.4リッターV8」からその動力源を「電気モーター」に変えてしまったらそれはそれであの素晴らしいエキゾーストサウンドは聴けなくなってしまい寂しい気もするが・・・・・・・、この「スポーツ」が、あるいは素晴らしい「技術開発の場」が無くなってしまうよりは全然‘マシ’なのではなかろうか・・・・・・?

最後にその「KERS」の開発で1番遅れ!をとっていると言われている我が愛すべきスクーデリアの「総帥」であるルカ・モンテェゼモーロの極最近のコメントである

「我々のマシンに搭載するKERS(運動エネルギー回収システム)は、市販車用のものとはかなり異なるだろう。それに、コストもとても高くついている。これらの新しいレギュレーションによってF1の未来はとても複雑に見える。今年KERSを導入したことがすでに間違いだった。たしかに、F1はテクノロジーの性能試験場ではあるがね。我々はFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエイション)と、FIAが提出した経費削減に関する将来有望な要求に応えるために、いくつかの提案について研究を行ってきたが、来年のエンジンコストは2008年に比べて半減させるべきだ。」

氏のコメントが「負け惜しみ」でないコトを祈る・・・・・・・・・?

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